「メガネ徹底解剖」カテゴリーアーカイブ

メガネ徹底解剖!【JAPONISM】編 part,2

メガネ徹底解剖のお時間がやって参りました!
Part,2のはじまりです!

今回は、最近新たに登場したカーブフレームを中心に【解剖】したいと思います。
では早速いってみましょう!

【JAPONISM ハイカーブフレーム】

JAPONISMがサングラス以外で初めてカーブフレームをリリースしました。
しっかり顔に沿わせる事の出来る

【6カーブ設計】

スポーティにも、ビジネスでも行ける
まさに

JAPONISMらしい、ハイカーブフレーム

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カーブフレームの証である【刻印】がされています。
正面からの写真では、そこまでのカーブがあるようには見えませんが

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少し視点を変えると、しっかりフレームカーブがついています。
フレームカーブとレンズカーブが合っているので
デザイン的にキレイに仕上がっています。

ハイカーブフレームのコンセプトは、非常に挑戦的なコンセプトになっており

【Discover 200° 視界を解放せよ】

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中々訴えかけてくるコンセプトです。

「Discover 200° とは人間の視野角である200°に由来しています」

このフレームが実際に200°をカバーしているわけではないのですが

【いつかメガネが肉眼と変わらない視界を持てるように】

と付けられたコンセプトです。

「カーブレンズって見えにくいんじゃないの?」

「歪むって聞いたけど・・・」

カーブフレームやカーブレンズにはそういったイメージがあるかもしれません。

でもご安心を!

カーブレンズの技術も日進月歩しております。
カーブレンズでも、非常に見え方がスッキリクリアなレンズが出てきています。
JAPONISMは、各フレームに推奨するカーブレンズを提案しています。
というのも、レンズメーカーの最大手である

【HOYA】

のカーブレンズを使った

【専用オーダーシステム作成】

これによりフレーム角度、カーブ率を計算して作る事が可能になりました。

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しかも!!
遠近両用レンズでも問題なく使えちゃいます。

もちろんHOYAのカーブレンズ以外でも作る事は可能ですが、見え方に不安のある方や
とことんこだわって、JAPONISMカーブフレームを使いたい方は

JAPONISM推奨カーブレンズをオススメします。
※度数によっては製作範囲外の場合も、気になる方はお問い合わせくださいませ

【オールチタンフレーム】

オールチタンって?想像付きますか?

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フロントはJAPONISMらしいシェイプ

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サイドからのショット。
流線的な細いデザインがいいです!

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少し珍しい角度から撮ってみました。
あれ?普通のメガネに付いているプラスチック素材が・・・ついていないような・・・

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鼻パッド、いつものプラスチックのパッドではなくチタン製。
もう気が付いている方がほとんどだと思いますが、オールチタンとは

すべてのパーツがチタン製のフレーム

アセテート、チタン、竹、木など様々な素材でメガネを出している
JAPONISMですがついにチタンだけのフレームを造ってしまいました。

細めのデザインですが、JAPONISMらしい立体感はしっかり出しています。
ボリュームがあるJAPONISMが好きな方も満足いただける出来になっています。
細めの柔らかいチタンテンプルなのですが、いい具合に硬さもあるので
ちょうど心地のいい掛け具合になっています。

このオールチタンシリーズにもカーブフレームがリリースされています。
細めのチタンテンプルですので、スポーツは勿論の事
バイクのヘルメットに干渉しにくいなど、
バイカーの方にも好評いただいています。

その理由とは?

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バイカーの方のメガネの悩み

「ヘルメットをかぶる時にテンプルが圧迫するのが困る」

特にヘルメットがフルフェイスタイプだとこの悩みは最高潮に・・・

【メガネを掛けたまま被る事は難しい】

【被った後にメガネを掛けようとしてもテンプルがメットに中々入らない】

などなど、バイカーにとってはメガネは悩みの種。
そんな悩みもオールチタンフレームなら解消してくれます。

その理由は

テンプルは細いですが、ある程度硬さがありますので
ヘルメットを被った後、バイザーを上げて差す様にメガネを掛けることが出来る!
という点です。

更に

カーブフレームなのでヘルメットにも干渉しにくい
視野も広いというメリットもあります。

有名なバイク系youtuberの方もこのフレームでバイク用でメガネを作られ
非常に満足しているそうです。

バイクに乗る時のメガネに困っている方
JAPONISMのオールチタンカーブフレームがオススメです!

【極太フレーム】

クラシック風なJN-566

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レギュラーコレクションではあまりない、【極太】なフレームになっています。
一見クラシックなのですが、じっくり観察したり、実際に掛けて見ると
そこまでクラシック感はないのが分かります。
フレームデザインはJAPONISMらしい横長なシェイプになっています。

このフレーム最大の特徴は

<チタンシートでアセテートをサンドしている重ね着風な造り>

正面から見ると分からないのですが、サイドや少し上から見ると
素材のサンド感がキレイに出てくれます。

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サイドからのショット、素材感の違いが良く出ています。

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上から見ると、更にその感じが出てきます。

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ブリッジは極太のチタンが、各パーツを繋ぎ合わせています。

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極太ですが、【板バネ構造】になっているので掛け具合が柔らかいです。

このJN-566ですが、実は元になったフレームがあります。
20年前の1997年にリリースされた

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JN-702のリメイクになります。

当時のトレンドもクラシカル全盛、そんな中で他にない独自のカタチ
そして雰囲気を追求し表現したのがこのモデルでした。

そのJN-702を今の技術で作り直し、今の時代に合わせ完成しました。

さて、part,2はこのあたりで締めたいと思います。
レギュラーコレクションでこれだけのラインナップがあるJAPONISM
次回は、レギュラーコレクションのフレームの影の立役者について【解剖】します。
ご期待ください。

メガネ徹底解剖!【JAPONISM】編 part,1

メガネ徹底解剖のお時間がやって参りました!
今回から本編 Part,1のはじまりです!
Part,1では目次編でも少し取り上げた

【レギュラーコレクション】

について【徹底解剖】していきます。

では早速いってみましょう!

 【オリジナル生地】

JAPONISMにはオリジナルアセテート生地があります。

【スパイダー生地】

スパイダーというネーミングなので、モチーフはそのまま

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蜘蛛の巣

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Col,フォレストスパイダー

ステンドグラスの様な、蜘蛛の巣の様な透けがキレイな生地です。
これはイタリアの老舗アセテート生地メーカーである

マツケリ社の生地になります。

このオリジナル生地【スパイダー】にはかなりの手間がかかって製作されています。
複数の生地を何度か重ねて作られているため

完成までには数か月

という時間がかかります。
柄が複雑になればなるほど人の手が必要になります。
しかし、すべて手作業で組み合わされるため複雑な柄も可能なのです。
スパイダー生地は、黒の中にクリアな色が入ることで、同じ黒でも重過ぎない、
奥行きのある黒になっています。

実際にスパイダー生地を使っているモデル
JN-576
IMG_8680このモデルに使われているスパイダーは

アクアスパイダー

と呼ばれる青みがかったスパイダーになっています。

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スパイダーにも様々な色があり、それぞれ個性があります。
スパイダー生地に共通している事は

<落ち着いているけど、よく見ると変わった色>

さりげなさの中に主張してくれる側面があるところが、JAPONISMらしいです。

そしてこのカラーが人気ナンバーワンといっても過言ではないスパイダー

ダー

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スパイダーの中でも古株なブラックスパイダー
このカラーに惚れられJAPONISMを探しに来られた方もいらっしゃった程
スパイダーカラーのスーパースターです。

スパイダーマンの人気に匹敵するのではないでしょうか!!
言い過ぎました・・・

でもそれほどまでにスパイダーカラーの中では人気なカラーです。

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新しい色が出るなら、スパイダーつながりでこんな感じのカラーが出ないかな?
と密かに思っています・・・

×××

な感じのカラーで。いつしか実現してほしいと夢見ております。

【板バネ】

「板バネ」とは、バネ性が出るように改良されたテンプルです。

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この「板バネ」はジャポニスムが
より良い掛け心地とフィット感を追求し考案し発表したもので、
2002年から搭載しています。

メガネの丁番は、中に小さなコイルを入れたバネ丁番というものがありますが
少し壊れやすいという点がありました。そこに疑問を感じたデザイナーが

<より掛けやすくそして単純な構造のバネ機能を目指し作り上げた機構>

それこそがジャポニスムの「板バネ」です。

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バネの効いていない状態

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バネが効くと、これだけしなってくれます。
メガネの掛け外しの時にかかる力を逃がしてくれますので
フレームが痛みにくいというメリットがあります。

もちろん掛け具合も優しいです。

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ちなみに解体するとこんな感じになっています。
少し段差がある場所がしなってくれる部分です。
板バネからそのままテンプルに繋がっていますが
穴があるのに気が付きませんか?

この穴の正体は?

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テンプルを抜けないようにするネジ穴でした

ネジを使う事で長時間の使用でも、テンプルが抜けない様になります。
テンプル材はβチタンと呼ばれる

チタンの中でも程よい堅さと柔らかさを持ったテンプル

を使用しているので非常に掛け具合も良いです。

そんなこだわりの「板バネ」はジャポニスムのアイコンともなっています。

 【油圧プレス】

聞き馴染みのある方も多いかもしれませんが、油圧プレスとは

加工技法の名称です

JAPONISMのメガネにはこの技法、油圧プレスを使ったモデルがあります。
アセテートに何トンもの圧をかけながら材料を押し
金型と同じ形状を作り出します。

金属のプレスとは違い、アセテートのプレスは本当に加減が難しいらしいです。

<圧を掛け過ぎてもダメ>

<圧が弱すぎても成型出来ない>

など、非常に繊細な技法になっています。
そんな技法で作られた油圧フレームがコチラ

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フロントは普通ですが・・・

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サイドの立体感が凄まじいです。
この立体感を一枚のアセテート生地から成型していくので驚きです。
一枚の生地なので、生地の柄をそのまま活かすことが出来ます。

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板の状態のアセテート生地が立体感のあるメガネに大変身!

この油圧プレスの技法を使える工場は鯖江にいくつかあるらしいのですが
ここまでの立体感を表現できるのは鯖江でも、たった一つの工場だけです
いいですか皆さま・・・

たった一つの工場だけなのです

そんな貴重な技術なので、もちろんその技術は門外不出
なんと製造現場にデザイナーが立ち会った事がないらしいです。
それほどまでに貴重な技術を使い、JAPONISMの油圧フレームは造られています。

この油圧を使ったフレームは過去にもいくつかあり
それらはJAPONISMを象徴する代名詞的存在になっています。

これらはあくまで序章、次回はもう少し細かい部分を【解剖】していきます。

こんな所まで造り込んでいるの?と思うような部分を見せちゃいます!
ではPart,1はこれくらいで締めさせて頂きます。

メガネ徹底解剖!【JAPONISM】編 part,0 目次編

メガネ徹底解剖のお時間がやって参りました!
今回のお相手は遂にこのブランドだ!という事で
編集長Wも気合が入るブランド!

AZの男性ユーザーを虜にする

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JAPONISM“ジャポニスム”

【徹底解剖】していきます!

今回も【解剖】の前に
≪JAPONISM≫について少し触れておきます。

 「 日本的モダン 」

JAPONISMは【BOSTON CLUB】という
メガネフレームのデザイン会社が企画するブランドです

ボストンクラブは1984年の創立時から、メガネフレームのデザイン企画会社として
アパレルメーカーや眼鏡商社のOEMを数多く手掛けてきました。
その経験を礎に、鯖江にある世界水準の生産技術を取り入れた日本産メガネとして
1996年、IOFT(日本最大級のメガネの展示会)にてハウスブランド

“ジャポニスム JAPONISM”

を発表しました

シンプルでありながら、存在感のあるフレームに
デザインだけでは終わらない機能性と実用性を加え、遊び心をエッセンスに取り入れた

「機能が自然な形状に内包されたフレーム」

をコンセプトにデザインされています。

JAPONISMというブランド名の由来は
日本美術が
西洋美術、欧米ファッションなどに影響を与えたムーブメント

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“ジャポニスム”

に由来します。そんなJAPONISMを【徹底解剖】していきたいと思います。

【様々なデザインコレクション】

JAPONISMという一つのブランドの中に様々なデザインコレクションがあります。
デザインコンセプトが違うので
同じブランドなのに違ったテイストのデザインになっています。
そんなコレクションを【解剖】していきましょう!

【レギュラーコレクション】

JAPONISMの心臓ともいえる、定番コレクションです。

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「機能が自然な形状に内包されたフレーム」

というコンセプトをしっかり受け継いでいます。
レギュラーコレクションと一言で言えない程、様々なデザインがあります。
挑戦的に、様々な技法を使って造っているコレクションでもあります。

【プロジェクション】

レギュラーコレクションとは対極をなす、無駄をそぎ落とした無機的なフォルムは、
グローバルスタンダードを追求した、シンプルなデザインとなっています。

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「良いものと長く付き合うことで得られる心の豊さ」
(GOOD THINGS FOR LONGTIME)

をコンセプトとして考案されたオリジナルの機構は

<ネジを使わない構造になっており>

消耗パーツを簡単に交換することができる構造を備えています。

【ハイステージコレクション】

全ての制約を取り払い、純粋に新しく美しい眼鏡をデザインしたコレクションです。
無駄を一切省き、突き詰めたもの
「美しさ」と「普遍性」を表現しています。

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眼鏡の新しい領域へと足を踏み入れる事を目的とした

<特別なコレクション>

JAPONISMの技術を全て集めて製作した、と言っても過言ではありません。
AZでも一目ぼれで買われる方が多いまさに最高峰のコレクション。

【センスコレクション】

トレンドや時代の空気感を抑えながらも、
肩の力を抜いてかけられる事をコンセプトにしています。

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雰囲気だけでなくジャポニスム特有のかけ心地も備わったコレクション。

クラシカルなデザインをJAPONISMらしく

そんな思いを形にした、やりすぎないクラシックコレクションです。

現行のメインコレクションはこの様な感じです。
実は他にも

【ナチュラルマテリアルコレクション】
べっ甲や、木などの天然素材を使ったコレクション

【バンブーコレクション】
バンブー(竹)を使ったコレクション

などがあります。特別なコレクションなので限定販売の様な側面があるので
今回の【解剖】ではチラッとした紹介にとどめておきます。

 今回はpart,0 目次編
次回からの本編で【徹底解剖】していきます!
楽しみにしていてくださいませ!!

メガネ徹底解剖!【BOZ】編 part,2

メガネ徹底解剖のお時間がやって参りました!

今回はBOZ Part.2です!

では早速いってみましょう!

【表面処理】

お兄ちゃんブランドのJ.F.REYもですが
BOZの【表面処理】は様々な技術で作られています

塗装以外にもレーザーや前回、チラッとお話にでたエッチングなどなど
色々な技法を使ってメガネを作っています。
そのうちのいくつかを【解剖】したいと思います。

J.F.REY、BOZの専売特許?と言ってもいい塗装
世界のメガネを探しても

J.F.REY、BOZしか出来ない塗装

【錆風塗装】

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この塗装は

≪塗装を錆びた感じのイメージで表現する≫

他のメーカーはマネできない塗装
サビのザラザラした感じを出せているのが凄いのです!
アンティークっぽいけどそこまでアンティークでもない。
落ち着いているけど、よく見ると変わっている。
本当に素晴らしい塗装です

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シルバー錆びバージョンの他にも
茶錆びバージョンもあります
メガネにサビなんて、一番の敵ですがそれを逆手にとって

「面白いから塗装にしちゃおう!」

↑想像です

って発想が生まれるのが凄い。
それを実際に造ってしまうのも凄いです。

お次の表面処理は

【レーザー加工】

レーザー加工は昨今のメガネ業界でなくてはならない加工方法

<チタンをカットする>

<チタンの溶接をする>

<表面にレーザーで模様を彫る>

などなど、レーザー加工の技術進歩がデザインの幅を大幅に広げてくれます。
BOZのメガネもレーザー加工を施しデザインしているモデルがあります。

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幾何学模様?がレーザーで描かれています。
こんな細かい模様も寸分も狂わずデザイン出来てしまいます。

<ラーメンどんぶりの模様>

に見えるのは私だけでしょうか?

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なんとなく似ていませんか?
エキゾチックな感じが!
色が似ているから余計にそう見えるのかも・・・

次のフレームは左右非対称にレーザー加工をしているモデルです。

「左右非対称のメガネって似合うの?」

という方も多いかもしれません。
しかし、元々人の顔は左右で違う顔になっているので
非対称のデザインにしても意外と違和感は少ないのです。
(極端に左右のデザインが違うと・・・ですが)

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左右非対称なデザインですが、玉型は左右対称になっているので
掛けた時にはそこまでインパクトが出るわけではないのがいいです。
右側だけレーザーで加工しているので、ちょっとしたアクセントになってくれます

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レーザーでしっかり彫られています。
黒の塗装が入れられてるのも引き締まっていいです。

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レーザーの無い方は、スッキリしていいです。

<全部レーザーで彫ったら主張が強くなる>

<レーザーで彫らなければあっさりしすぎる>

上手い具合にレーザー加工を施しています
左右非対称なデザインを使いやすく、かつ楽しくデザインするのは流石です!

お次の表面処理は

【プリント】

プリント?印刷?メガネで?そんな事できるの?

と思われる方も多いかもしれません。
日々、技術は進歩していますので、こういったプリント技術も可能なのです!

そんなプリント技術で作られたメガネが↓になります
BOZ ZOO

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プリント部分はフロントサイドの部分の模様です。
アップでどうぞ!

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もう、なんの柄か分かりますよね
フレーム名でもあるZOOにヒントが隠されています

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【ヒョウ】

でした。ヒョウ柄はフランスなどでは割と定番カラーらしいです
日本でいうとブラウンなどに相当する位、ド定番らしいです。
とはいってもここはJAPAN。ヒョウ柄は少し冒険なカラー。
これこそ探していた柄だ!って方は是非ヒョウ柄に挑戦してみて下さい!

ここまで綺麗にプリントが出来るのは、昔からは考えられない技術だとおもいます
最新技術を上手く取り入れ、デザインを活かすのがとてもBOZらしいです。

さて、次の【解剖】に移りましょう。お次は

【ケース】

BOZのケースは本当に・・・本当に多彩。
オリジナルケースを出しているブランドは多くて6種類程
しかし、BOZの場合はケースだけで

10種類以上

何故こんなにも種類があるのかというと、納品の度にケースが変わるから
という事に他なりません。

年に2回展示会で新作が発表されるのですが
その納品の度にケースの柄が変わっています
その一部なのですがご紹介します

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これでも一部です・・・
本当に色々な柄があるのです。

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小さなハンドバッグ型みたいなものもあります。
メガネケースって何だろう?
と思う位にケース感がありません。
パッと見る限り、化粧品とか入ってそうな感じですが・・・

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ちゃんとメガネケースなのです。
大きめなので、サングラスでも余裕で入っちゃいます。

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バージョン違いはもっとキラキラしています。
持ち手もそうですが、表面の生地がオーラを放っています。

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コンパクトな方のケースも中々のインパクトです。

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毛むくじゃらなのもあります。

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流石にヒョウも、毛むくじゃらなムックみたいなケースはちょっと・・・
な方には可愛い横縞ケースもあります。

フレーム、ケース共にインパクトのあるBOZ
メガネを掛けることを楽しいと思ってもらえるようなデザインが多いです。
part,2に渡ってお送りしたBOZの【徹底解剖】いかがでしたか?

どのブランドにも言える事なのですが、実際に触って感じて頂く事で
質感やデザインを感じて頂けると思います。
【徹底解剖】シリーズはその参考にしていただけると嬉しいです。

では次回の【徹底解剖】でお会いしましょう!

メガネ徹底解剖!【BOZ】編 part,1

《メガネ徹底解剖》

前回【解剖】したJ.F.REYと、とても関係の深いブランド

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≪BOZ≫ボズ

BOZについて【解剖】していきます。

ジャンフランソワレイ氏が創業したメガネブランドで

J.F.REYの姉妹ブランドになります。

メインデザイナーはREY氏の妻である

ジョエル氏

メンズラインを意識しているJ.F.REYとは違い
BOZ(ボズ)は主にレディースラインを意識したブランド
エキゾチック でフェミニンな印象のコレクションです。

≪花や雲などの自然をモチーフ≫

として、芸術的な1つの作品のようなフレームを提案しているブランドです。
女性らしく上品で、カラフルなメガネは、他のブランドにはない印象があります。

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一見派手?なメガネは多いのですが、日本人に合うデザイン、カラーリングが多く
掛けてキツイ印象になったり、いやらしい感じにはならないです。
顔の真ん中に乗せるモノだから、

《せっかくならキレイに可愛く使いたい》

そんな思いに応えてくれるブランドです。

【様々なデザインモチーフ】

BOZはJ.F.REY同様、様々なデザインモチーフがあります。
BOZの場合、J.F.REYよりも自然をテーマにしているモデルが多いです。
そのうちのいくつかをご紹介します。

 BOZ UNKA

このメガネのモチーフはなんだか分かりますか?

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フロントはツンとした凛々しいシェイプ

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サイドは

【エッチング】

という技法で作られたレースの様な模様になっています。
エッチングとはフレームを【腐食】させてデザインをつくっていく技法
レーザーで出来ない細かいデザインができちゃいます。

そんなエッチング技法で出来たこのデザインのモチーフは!!

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【トンボ】

エッチングで抜いた部分が恐らく

≪羽根の部分≫

なのでしょう。
飛んでるトンボを見て、このデザインを生み出すデザイナー
デザイナーって凄いんだな、と素直に思ってしまいます。

つぎのモチーフは

BOZ USHA

AZにあるメガネの中でも、特別なオーラを放つUSHA
見た方が大体

「凄いメガネですね・・・仮面舞踏会みたい・・・」

と驚かれる一本。
本店にはシルバー、東刈谷店にはブラックがBOZエリアに鎮座しております。
そんなUSHAの写真が↓になります。


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とんでもないデザイン、とにかくインパクトが凄いです。

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サイドはこれだけのボリューム
製造が大変なんだろうな、とパッと見でも分かります。

そんなUSHAのデザインは見た目そのまま

【仮面】

をモチーフにしています。

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仮面と言っても、ライダーの方ではなくて・・・

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こっちの方!!

≪仮面舞踏会のイメージ≫

これを使えば、仮面をかぶらなくてもいいんじゃないか?
と思う程、仮面感が凄いです。ゴージャスです。
普段がけで使っていただきたいですが、さすがにインパクトが強いので
サングラスにして使ってあげると良いかもしれません。

こういったデザインを思いついて、形にしてしまう所がBOZですね。
癖のあるモデルもありますが、普段使いできるモデルも多いです。
それがBOZファンを魅了するのでしょう。

そしてBOZファンなら知っているはずな有名モデル

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少し大き目のレンズサイズで、メガネの主張がはっきり出るフロント
そしてこのモデルの最大の特徴であるテンプルが↓になります

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ツタの様な複雑なデザイン
所々にスタッズとラインストーンを埋め込んであります。
左側はこんなんですが、右側はもっと凄いのです。

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もっとゴージャスになりました。
左右非対称なモデルなので、相手から見られる方向で印象が変わります。
そんなMITOOですが、デザイナーは否定?しているらしいのですが

とある動物が隠されています

もしかすると、デザインしている時はツタの様な植物をデザインしていたけど
完成したらどう見ても、とある動物にしか見えないから
照れ隠しで否定しているかもしれません。

その動物とは!

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【ニワトリ】

スタッズが埋まっているところが目で、ギザギザしているところがトサカ。
どうです?
ニワトリにしか見えなくなってきませんか?

でも、公式にデザイナーがニワトリと認めていない様なので

【非公式なニワトリモチーフ】

という事にしておいてください。

【BOZフラワー】

先程の【解剖】と近いのですが、BOZのフレームは新作が出る際
必ず?(無い年もあるかも)花をあしらったモデルをリリースします。

それらを

BOZフラワーと称します

正面にバン!と付いているモデルから、よく探さないと分からないモデルまで様々です

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バラをあしらったモデル
片方のフロントだけなのが粋です。

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フレーム上部に
ボタニカル柄のアセチ生地を合わせています
さりげない感じで、どんな場面でも使えちゃいます。

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テンプルはしっかり柄が分かるようになっているのもニクイです。

次のデザインはフラワーモチーフではないのですが
一応植物モチーフなのでご紹介します。

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フロントはスクウェアなデザイン

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テンプルは何だか変わったデザイン。
何かが開いたような、不思議なデザインです。
このデザインのモチーフは

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【観葉植物】

言われてみればなんとなく、葉っぱの感じがそう見えませんか?

自然なデザインを得意とするBOZ
他にも様々なイメージのモデルをだしています。
次回はこだわりの付属品周りを【解剖】したいと思っています。
お楽しみに!

メガネ徹底解剖!【J.F.REY】編 part,3

メガネ徹底解剖のお時間がやって参りました!

今回はJ.F.REY Part.3です!

では早速いってみましょう!

突然ですが30年前の1985年はどんな出来事があったのか覚えておられますか?
【解剖シリーズ】の編集長スタッフWと同級生な1985年ですが
当時のブームはこんな感じだったみたいです。

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今でも大人気なマリオの発売や、阪神タイガースが21年ぶりに優勝
携帯電話の元祖、ショルダーフォンの登場
≪金妻≫という流行語を生みだした、金曜日の妻たちへ(金曜日のスマたちへ)
つくばエキスポやチェッカーズなど
日本ではこういったカルチャーが流行していたみたいです

なぜ急に30年前の話を?メガネの【解剖】ブログじゃないのか?
もちろんJ.F.REYに関係ある話ですよ。
J.F.REYのとあるコレクションに関係があるのです。
そのコレクションを【解剖】していきますよ!

【1985コレクション】

1985コレクションとは

1980年代頃にデザインし当時発表していたモデルを
若干アレンジして復刻した新コレクション

30年以上前のデザインですが、今でも全然通用します。
むしろクラシカルブームが来ている今だからこそ?なのでしょうか。
そんな1985コレクションにスポットを当てて【解剖】したいと思います。

1985コレクションは、ケースもオリジナル仕様になっています。
化粧箱から“1985”を前面に押し出しています。

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重厚感あふれる化粧箱!
この中に専用ケースが

IN

してます。

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お財布?
いやいや専用ケースです!

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1985メガネ拭きとカードも入っています。
通常のJ.F.REYとは大分装いが違います。

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メガネを収納するとこんな感じです。
レトロ感があって可愛いです。

メガネの【解剖】です!

J.F.REY ASPHALT

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最近のJ.F.REYにはあまりない小ぶりなボストンタイプ
最初から25%のスモークレンズが入っていますので
薄サングラスとして使う事も可能です。

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金属リムをアセテートで≪挟みこむ技法≫
最近でこそ割と見る技法ですが、30年も前からこの形をデザインしているなんて・・
さすがJ.F.REYと言った感じです。

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下から見るとより≪挟みこまれている感じ≫が分かります。

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テンプルエンドにはしっかり“1985”の刻印が入っています。

≪さりげないけどカッコいい≫

≪レトロだけど新しい≫

そういった味がこの1985コレクションにはあります。
他にも様々なフレームデザインがあるのですが中々奇抜です。
AZに入荷して来ているのは、比較的落ち着いたデザインです。
他のデザインが気になる方はこちらをご覧になって下さいませ。
中々攻めたデザインです。一見の価値は十分にあると思います。

 お次は小顔の方へ向けた新コレクション

【PETITE】PETITE プチ コレクション

≪小顔で普通のメガネのサイズだと大きくなってしまう≫

≪キッズサイズだと小さい≫

≪大人サイズだと大きい≫

そんなお悩みを持つ方へのコレクションです。
選べるメガネが少なく、可愛いのがないという悩みも解消です。
プチコレクションは、大きさのバランスが本当にいいです。
女性だけでなく、小顔の男性の方でもいけちゃいます。

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プチコレクションはクラシカルなデザインを

J.F.REY流

にデザインしたものが多いです。

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レンズサイズは小さいですが、レンズの縦幅はそこそこにありますので
遠近両用レンズなんかでもいけちゃいます

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通常のラインと比べて撮ってみましたが、うまい事サイズ感が比較できません・・・
サイズ感は実際に見に来て欲しいです。
て・・手抜きではないですよ。

【キッズ】

J.F.REYはキッズフレームも用意してあります

キッズと言ってもデザインは本格派

キッズコレクションはJ.F.REYで出ているデザインを流用しています。
と言っても、ただ小さくしている訳ではありません。
ちゃんとキッズ仕様にデザインを【修正】しています。

キッズ用だからと言って、侮ってはいけません!

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威風堂々!

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子供用のメガネはカッコ悪い、可愛くない
そういう思い込みを払拭させてくれるデザインです。
ちなみにこのフレームも通常サイズをデザインしなおしたものです。
↓は通常サイズのメガネです。

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こちらの方がレンズシェイプがキリっとしています。
サイドのスリットもボリュームがあります。
キッズはケガしないように?全体的に丸みがあります。
色々考えてデザインしているのが分かります。

↑のモデルはどちらかというと男の子用ですが、女の子用もあります。

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フロントは使いやすいシェイプ

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テンプルフロントからテンプルにかけて、あるお花をモチーフにしています。
なんだか分かりますか?常夏のイメージのあの花ですよ!
その花とは!!!

DCP_1199

ババン!!

ハイビスカス

をイメージしています。
こんな可愛いメガネを掛けたら、普通のキッズメガネには戻れません

戻らないでください 

AZからの不躾なお願いです(笑)

 さて、part,3に渡りお送りした【徹底解剖】J.F.REY編いかがでしたか?
少しでもおフランスの香りを届けられたでしょうか。
少し冒険してJ.F.REY使ってみよう!
と思って頂ける方が増えることを願います。

では次回の【徹底解剖】でお会いしましょう

メガネ徹底解剖!【J.F.REY】編 part,2

メガネ徹底解剖のお時間がやって参りました!

今回はJ.F.REY Part.2です!

では早速いってみましょう!

【天然素材?】

Part.1でも少し触れましたが、

J.F.REYは様々な素材を使ってメガネを造っています。

こんな素材も使うの?ってものもメガネにしています。
そのうちのいくつかをご紹介します。

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フロントは普通なのですが。

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テンプルに秘密がありました!
何だか分かりますか?

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木でした

正確にはバーチウッドと呼ばれるカバ材です。
「カバ」というと動物っぽいですね。
「カバ」というより

「樺」

と表現したほうがしっくりくるかもしれません。
白樺などで有名な種類の材料

カバ材は硬く、木肌は緻密で均等です。
硬い木ではありますが、加工性はよく、反り等の狂いも少ないとされています。
<加工のしやすさ>
<変形の少なさ>
<素材の面白さ>
などからテンプルに採用されたのでしょう。
オールウッドフレームだと

敷居が高い、値段が高い

 

など中々手にしづらいですが、テンプルだけ木なので気軽に使えちゃいますね。
他の天然素材行ってみましょう。お次はこのフレームです。

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正面はスッキリ。
という事は・・・秘密は?

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テンプルに隠れています。
テンプルの窪みにハマっているものが、件の素材なのですが。
なんだか分かりますか?
少し難しいかもしれません

正解は・・・

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アイアン・タイガーアイ
和名で鉄虎目石とよばれる天然石なのです。

天然石はアクセサリーではメジャーな素材ですが、
メガネに使われるのは珍しいのではないでしょうか。

他にも、セラミックを使ったフレームなどもあったりします。
メガネの素材として一般的ではないものを使う。
そんな所にJ.F.REYらしさを感じます。

お次の【解剖】が今回のメインになります

【J.F.REY×METAL GEAR SOLID V】

Part,1のラストでチラッとお話したコラボメガネです。

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メタルギアソリッドとは世界的に有名な

ステルスアクションゲーム

007のジェームスボンドみたく、スパイの様に敵地に乗り込み、敵を倒す。
だけではなく、戦争が生み出す悲劇や冷戦時代の時代背景なども描く
エンターテイメント性や、メッセージ性のバランスがファンを魅了する作品

METAL GEAR SOLID V 

と、J.F.REYがコラボレーションするきっかけとなったのが、
元々J.F.REYユーザーだった、ゲームクリエーターであり監督である

小島秀夫氏

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彼がMETAL GEAR SOLID Vの前日談であるゲーム

METAL GEAR SOLID GROUND ZEROES

この作品の中でJ.F.REYのメガネをピックアップする演出をしたことから
コラボへ発展しました。
恐らくこの時は、ただのお遊びの様な演出だったと思います。
その演出が中々個性的なのです。

その演出とは

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ゲーム中に本人がそのままJ.F.REYを掛けて登場・・・

すると

「このメガネは何だ??」

とゲームユーザーの中で話題となり、
そこから色々あって、本編である

METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN

にJ.F.REYと正式にコラボしてメガネ&サングラスを出すことになります。

その中でも300本しか製造されなかったモデル

HIDEO GEAR
ヒデオギア

このヒデオギアについて【解剖】したいと思います。

ヒデオギア、ネーミングはそのまま監督の名前を頂いています。

ヒデオギアは実際に小島監督が使用しています。
このヒデオギアがゲームに登場する演出は

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これまた本人がメガネを掛けて登場・・・

J.F.REYの宣伝ゲームなのか?

と思う位しっかりとした演出をされています。

では実際のHIDEO GEARを紹介していきます。

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今回のコラボの目玉ですので

このHIDEOだけ専用BOXが付いてきます。
中々の高級感。そしてこいつを開けると!

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ババン!と登場。

メガネケースとコラボカード

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ケースも特別仕様に変わっています。
そしておまちかね、本体であるメガネがコチラ!!

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正面からババン!

正面からは日本人が使いやすい横長なスリムなシェイプなのですが・・・

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サイドが凄いんです。なんと

フード(風防)付き

ボリュームと存在感が凄まじいです。

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アップだとこんな感じ。
メッシュになっているので圧迫感もなく、軽いです。

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AZに残っているラスト一本は

シリアルナンバー102

IMG_8326
どうですか?このキレイなラインとカラーリング。
細かい部分のロー付や塗装など、惚れ惚れする造りになっています。
というのもこのモデル

made in Japan

世界中でメガネは製造されていますが、やはり日本いや福井のメガネの技術は

世界一

と誇ってもいい程。

≪デザインのフランス≫
≪技術力の日本≫

製造面でもコラボしている一本になります。

OCELOT GEAR
オセロットギア

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シリーズ通しての人気キャラ
“オセロット”

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これも作中のキャラクター“オセロット”が実際にゲーム中で掛けて登場します。
このサングラス、語るべき点が多すぎる恐ろしいサングラスなのです・・・
よく見て頂けると分かりますが

ミラーコートがカモフラージュ柄になっています。

こんな変わったミラーを作る事が出来るのもJ.F.REYの技術があってこそ。
戦場を舞台にしたゲームの世界観をまさかのミラーで表現しています。

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ほかにも

サイドフードをナイロン糸で編み込む

という中々面倒極まりない事をしています。
その作業のお陰で唯一無二な

≪フードサングラス≫

に仕上がっています。
一見すると“パンチ”あるサングラスですが、掛けるといい意味で普通っぽい
何気なく掛けられる、だけど抑える所は抑えている

≪分かってるサングラス≫

として使うことが出来ちゃいます。

RAZOR GEAR
レーザーギア

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昔のJ.F.REYを彷彿させるフレームデザイン
恐らく昔に出ていたモデルをコラボモデルようにデザインし直したと思います
昔からのJ.F.REYファンの方は懐かしい形ではないでしょうか。

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カモフラ柄の極太テンプルにスリットが!

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ヒンジ部分も極太なのです。存在感満載のレーザーギア。
最初からブルーライト対策レンズが入っているのでそのまま使うのも良いですし
クリアレンズにしちゃうのも、サングラスにするってのもアリですね
色々遊べちゃうフレームです。

part,2はこのあたりで締めたいと思います。
part,3はクラシカルな、ニューシリーズを紹介したいと思います。

メガネ徹底解剖!【J.F.REY】編 part,1

《メガネ徹底解剖》

今回は業界を牽引するフランスブランド

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今回も【解剖】の前にブランドについて少し触れておきます。

≪J.F.REY≫ジェイエフレイ

J.F.REYは

ジャンフランソワレイ氏が創業したメガネブランドです。

ご自身の名前をブランド名にしております。

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J.F.REYは世界20数ヵ国に販売し、そのファンを魅了し続けています。
様々な手法でメガネを造るコレクションが多いのも特徴です。

≪アセテート生地の独特なカッティング≫

≪メタルとのコンビネーション≫

≪木やセラミックなど様々な素材を使い、芸術的で遊び心溢れるコレクション≫

など
年間を通して発表されるモデル数は、

100モデル以上

もあり発想は尽きないです。そのお陰で仕入れも大変なんです(笑)

2004年10月、フランス・パリで開催された37回国際眼鏡展示会
SILMO展にてアイウェア界のアカデミー賞とも言える、

SILMO d’Or(シルモドール)のグランプリを
J.F.REYが念願の初受賞

フランス国内ならず世界でも多くのファンに愛されるJ.F.REY
そんなブランドです。

さて!【解剖】です

【多様なデザイン】

チームとして色々なデザインをしていくJ.F.REY
色々なパターンを造るのでJ.F.REYという一つのブランドの中から、

<ビジネスで使えるキリっとしたメガネ>

<個性しか感じないぶっ飛んだメガネ>

<少しラフに、緩いイメージで掛けられるメガネ>

色々なデザインがあるのですが、そのどれにも

J.F.REYらしさがあるのです。

多様なデザインのいくつかを↓に載せておきます。

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J.F.REYらしさが存分にデザインされているモデル
ステンレス系の軽量でバネ性のある素材なので凄く軽いです。

二枚の素材を組み合わせ、重ね着風にしてあり
重ねた部分の色をアシンメトリーにする

という中々デザインに凝ったモデルです。色使いもフランス流
日本のブランドでは中々やらない、攻めた色使いとデザインです。

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テンプルもフロントから続いた色になっています。

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JF1272
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定番のウェリントンもJ.F.REY流に!
少し吊り上ったシェイプになっています。
アセテート生地の色が三層になっていて、表から

石風の生地カモフラ(迷彩)柄グリーンクリアの生地

と中々面白い生地の組み合わせになっています。

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ビジネスでもいけるキリっとしたモデル
しかしそこは普通になりすぎないJ.F.REY
正面から見たら普通のスクウェアのナイロールフレームですが・・・

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斜め上から見ると!

層になっています

チラッと個性を見せる所にエロチシズムを感じます。

さて、お次の【解剖】です

【日本限定フレーム】

日本限定フレームは仕様も日本仕様に変えてあります。

<クリングスと呼ばれる鼻部分のパーツの形状が違う>

<日本人の骨格に合わせたデザイン>

<カラーリングも日本人に合わせやすいカラーリング>

などなど

通常のラインと比べてもレンズシェイプが少し横長でシャープなデザイン
ブリッジの立体感もあり、平面顔気味な日本人が

ホリの深い顔になれる工夫

が凝らしてあります。
日本限定のいくつかをピックアップします。

JF 2607

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日本人に似合う横長シェイプ

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フロントからテンプルまでの立体感がたまりません。

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日本人の顔により細かく調整する事の出来る

【スネーク型】

と呼ばれるクリングスを使っています。
(このクリングスを使って鼻の調整をしてきます)

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このモデルは製造も日本なのです!

JF 2672

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JF 2607のバージョン違いもあります。
フロントをプレスした様な、より立体感を出せるモデル

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フロントとテンプルの一体感がいいです。
少し大きいサイズなのでサングラスで使ってもカッコいいかもですよ

【J.F.REY 2181】

【徹底解剖】シリーズでも語らせていただいていますが
ブランドにはそのブランドを象徴するフレームが存在します。
ブランドのコンセプトや技術が詰まっている

J.F.REYの場合がこの

【J.F.REY 2181】

なのです!

限定モデルや限定カラー、様々なカラーが出ましたが
惜しまれつつ廃盤になってしまいました・・・
実は廃盤になった後、あまりの人気で一度だけ再作を行った伝説も。
それほどまでに人気を誇った一本がAZには一本だけ

一本だけ!!

残っていますよ。
そんな2181を【解剖】しますよ。

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ザ・スクウェアなシェイプなのですが、横長でスッキリ使えます。
最近のJ.F.REY ではあまり無い、ネジを使ったポイント留めのフレームです。

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正面から見ると分かりづらいのですが、結構カーブが強いフレームなのです。
≪カーブレンズを使って作る≫
フレームカーブとのバランスが非常にキレイに仕上がります。
カーブの強いフレームはサングラスでなくても、カーブレンズを使った場合の方が
見え方、出来栄えがキレイに仕上がる事が多いのです。

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サイドの鎧っぽい感じが男心をくすぐります。

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バネ蝶番と呼ばれる、バネを仕込んだ蝶番を使用しているので
コメカミにかかるテンションを逃がしてくれます。

J.F.REYファンは誰しもが知ってる(たぶん・・)
まさにキングオブJ.F.REYです。
ラスト一本なので気になる方!早いも勝ちですよ!

そんなこんなでPart,1はこのあたりで締めようと思います。
Part,2は超有名ゲームとコラボレーションをした限定モデルを紹介したいと思います!

メガネ徹底解剖!【KAMURO】編 Part.3

KAMUROはサングラスも可愛いのです!

そして、今回はレア物も紹介していきますよ~

では早速

【サングラス】

【解剖】していきたいと思います。

KAMUROのサングラスは可愛く日常で使えるサングラスが多いです。
あまりサングラス感が強く出すぎず、自然に使えるようなモデルが多いです。

トーション

フランス語で「ねじれ」を意味するサングラス

モチーフは編み込みヘアです。

フロントはKAMUROらしいスッキリしたフロント。
大きすぎず、小さすぎずの素晴らしいサイズ感です。
そして肝心の「ねじれ」はテンプルにあるのです。
アセテートで「ねじれ」を表現しています。

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グレイグラデーションや

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KAMUROでは珍しいスカイブルーなカラー

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見事に「ねじれ」を表現しています。

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実際にアセテートを編み込む事は出来ませんので

金型を作って複雑な編み込みを表現しています。

「ねじれ」はメガネの天敵。そのねじれをデザインにしてしまう
KAMUROイズム着眼点が凄まじいです。

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裏の生地の色を変えてあるので

≪奥行くのある表情に≫

その上手いカラー合わせがKAMUROらしさです!

ルチュ

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すこし上がったフロントシェイプの耳際の頂点から
テンプルへとつながるラインがとても美しいです。
サイドから見た時のテンプルのカラーとフロントの生地がとてもキレイです
フロント生地も馴染みやすく、キレイな発色をする生地。

日本人に似合うお手本のようなサングラスです。

【レア物 デルタシリーズ】

KAMUROの初期作で今はメーカーにも在庫のない

『クールザフ』

デルタシリーズと呼ばれる、POPな頃のKAMUROフレームです。

少し大きめのスクウェア型
今主流のクラシックとはまた違ったクラシカルさを感じます。

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フロントは男性でも女性でも掛けれられるサイズ

“可愛い”けどちょっと無骨な感じ

この無骨さの中に様々な技術が詰め込まれているのです。
そのうちのいくつかを紹介します。

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一見すると、ちょっと変わった装飾だけなのですが、

この□が並んだ“カシメ”が
とんでもない技術で出来ているのです。

このモデルはテンプルとテンプルの芯を“カシメ”ているのです。
多くの場合、丸いパーツでカシメるのですが
このモデルは

四角のパーツでカシメます

重要ポイント

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少し変わった先端の、テンプル芯と

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この四角頭のパーツ、をテンプル芯とカシメます。

そしてこのパーツが何と10K(10金)なのです。

金ですよ!金。高級感あふれる良い色なんです。

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 四角のパーツは少しのズレで

≪傾き≫

 

が出てしまいます。
それが出ないように慎重にカシメていきます。
何気ない、ちょっとしたデザインも全力で。
モノづくりに全力で取り組む姿勢は、初期も今も変わらないと感じます。

 【歩】

KAMUROの解剖なのに歩?
歩はマコト眼鏡が造るオリジナルブランド。何とKAMUROと歩がコラボして

≪KAMURO×

をリリースしていたのです!
ステラと呼ばれるモデルのフロントをセルロイドバージョンにしたフレームです。

ステラC

IMG_8150歩の極薄セルロイドシリーズ

《Lシリーズ》

の薄いフロントで造られています。
レンズシェイプはステラよりも小ぶりですが、セルロイドの持つ
力強さが掛けた時にインパクトを出してくれます。
歩とのコラボの影響か、少しだけクラシックなレンズシェイプになっています
クラシカルに寄せつつ可愛いというお互いの良さが出ている

まさにコラボな一本です。

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↑がステラ
ステラは使いやすい少し横長のレンズシェイプになっています。

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マコト眼鏡のセルロイドとKAMUROのラインストーンが合体!
歩フロントに、KAMUROテンプル
双方のファンも納得の出来です。

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もちろんパッドは一体成型
鼻にピタッと乗ってくれますので負担が少ないです。

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先セルの内側に歩の刻印が!

IMG_8112
どうだ!と言わんばかりの主張をしてくれます!
(そういう画像を作った私のせいですが・・・)

 そんなこんなでPart.3まで続けてきたKAMUROの解剖。
フレームそれぞれにドラマがあるKAMURO。
少しでもKAMUROの世界観が分かって頂けたら幸いです。
ではまた次回の徹底解剖でお会いしましょう!

メガネ徹底解剖!【KAMURO】編 Part.2

メガネ徹底解剖のお時間がやって参りました!
今回はKAMURO Part.2ですよ!

では早速いってみましょう!

【ネーミング】

KAMUROのフレームは全て

デザインモチーフ

があります。
そのモチーフがフレームの名前になっています。
そのうちのいくつかをピックアップです。

BARA バラ

IMG_8205

ネーミングそのままバラのイメージです。
バラの持つ刺々しさと、美しさを表現しています。

frill フリル

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【羽根】をモチーフにしているフレーム。
羽根の柔らかさをチタンで表現した、中々思い切ったフレームです。

dress ドレス

IMG_8208

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そのままで、ドレスイメージなフレームです。
ドレス生地をモチーフにした動きのあるテンプルに、パールが転がっていく様を表現
なんだか物語性を感じるフレームです。

一見してすぐにモチーフの分かりそうなフレームから
名前を聞いてピンとくるフレームまで様々です。
フレーム品番で管理しているブランドが多いですが
品番だけだとどうも味気ないですよね。
フレームに名前が付いているとメガネに愛着がわいてきますよね。

お次の【解剖】

【パッド】

KAMUROのパッドは、オリジナルパッドを使っているのです!

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KAMUROの【刻印】が入っているオリジナルパッド
ただ刻印が入っているだけじゃないんです!こだわりポイントを紹介しますね。

こだわりポイント①

パッドの色が淡いオレンジ

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ちょっと分かりづらいので比較を↓に

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左がKAMUROのオリジナル、右が一般的なパッド

普通のパッドは無色透明なパッドが一般的です。

無色透明なので目立ちにくいかと言えばそうではなく、
顔に乗せると意外にパッドが目立ってしまいます。
そこで
肌の色に同化してくれる淡いオレンジ
を入れることでパッドが目立ちにくくすることが出来ます。
ちょっとした気遣いが嬉しいです。

こだわりポイント②

ファンデーションが付きにくい造り

女性メガネユーザーの永遠の悩みである

≪パッドにファンデーションが付く≫

≪パッド跡が鼻についてしまう≫

という悩みを最小限に抑えるためのパッドになっています。
何が普通のパッドと違うかというと、

“既存のパッドよりも表面がツルツルして堅い”

という特徴があります。
そうすることで
ファンデーションが付きにくく、劣化もしにくくなります。

各ブランド、オリジナルパッドを採用している所も多いですが
こういったファンデーションが付きにくい
パッドを目立たせないように
と言った工夫をするブランドは少ないです。

ユーザー目線に非常に近いKAMUROだからこそ

出来る提案かもしれません。

次の【解剖】です

【先セル】

先セルとは、耳にかかるプラスチック部分の名前です。
モダン、テンプルエンドなどとも言われます。
KAMUROの先セルは遊び心に飛んでいます。

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葉っぱ

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R 右

IMG_8203L 左
(RとLはセットです)

IMG_8109

IMG_8110

なんだこれは!?と思いますが指で
①と②
と表現しています。理由は2012年度に発表のモデルだからという事だそうです。

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視力表でお馴染み穴あいてるアレ
【ランドルト環】

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これ何だか分かります?
蛇なんです。
理由?蛇年のリリースだからです。

IMG_8119

これはもう説明不要ですね。
メガネです。

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耳にかかる部分に耳。しゃれています。

IMG_8200

漢数字で

KAMUROが生まれてから十年なので記念の十

ちょっとした部分にもこだわるKAMUROイズムがここにも表れています。
掛けてしまえば見えない部分、そこにもメガネの楽しさを入れてしまう。
“らしさ”
全開ですね!

KAMUROの先セル、ほぼ毎年変えているのですが
最初はここまで毎年変えるつもりはなかったみたいです。
葉っぱの先セルがデフォルト(おそらく)なのですが、
ある時期に、先セルデザインで遊んでみたらこれが思いのほか好評だったらしく。

「来年はどんな先セル?」

てな問い合わせが多く来たらしいです。そうなったらやらざるを得ないな・・・
という事で、思いもよらない形で先セルデザインを毎年?変える様になったみたい。
しかし。結果的に

KAMUROは先セルが面白い!

となったのも事実。(どちらかというとメガネ屋界隈で・・・)
KAMUROユーザー様も、ご自身の先セルが何か確認してみては?

【スプーマ】

さて、いよいよこのフレームを紹介する時がやってまいりました。
part,1の最後にチラッとお話していた最高傑作といっても過言ではない
と言ったフレームがこのフレームになります。

当時のKAMUROチーフデザイナー小野寺慎吾氏が

「このデザインは全てをやりきれた」

と言った程のフレーム。

まさにキングオブKAMUROなフレームです・・・
クイーンの方がいいのかな?
KAMUROといったらこれ!と言ってもいいほど
KAMUROの技術、デザインの全てが入っています。

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日本人が似合う、やや吊り上ったフレームシェイプ。
そこに≪神髄≫ともいえる七宝とラインストーンを合わせています。
ゴージャスになりすぎない、品の良い具合でお顔を彩ってくれます。

このスプーマも、あるモチーフがあるのですがお分かりになりますか?

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答えはシャンパン!!
ではなく

【泡】

スプーマというネーミングもイタリア語で【泡】という意味らしいです。
シャンパンの泡のようなイメージを七宝とラインストーンで表しています。

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テンプルにも七宝&ラインストーンで可愛く、しかしゴージャスに。
この丁度良いゴージャス感がたまりません。

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パッドは勿論目立ちにくいオリジナルパッドです。

どうでしょう。スプーマの素晴らしさ伝わりました?
リリースから結構時期は経っているのですが、今でも人気が衰えないフレームです。
ブランドの代名詞ともいえる長く愛されるフレームですね。

ではPart.2はこのあたりで。
次回のPart.3でKAMURO編は完結します。次回は
《KAMUROにもやっぱりあった!サングラスの巻》
ぜひPart.3もお楽しみにしててください。