遠近両用レンズあれこれ partⅡ

 遠近両用レンズにも、いろいろ種類があることを先日書きましたが、続編で~す。まず、中近両用レンズについて、解説をさせていただきますが、このレンズは、字の如く中間距離から近距離までをカバーするレンズです。具体的に言えば5m以内から30cmまでをカバーします。したがって部屋の中で大半を過ごす方にベストマッチなレンズといえます。

 たいていの事務系の仕事や工場内で作業する方、私達のような接客業、そして主婦の方にいいですね。遠近両用よりは遠方の視野が狭くなりますが、逆に中間距離や近距離の視野が広くなります。遠近両用は遠方の見え方に重きを置いているのに対して中近は、室内くらいの距離に特化させた設計といえます。当然、運転やスポーツには不向きなレンズといえますね。

 次に近々両用レンズ・・・聞きなれない方も多いかもしれませんが、老眼鏡が読書用と言われるように30cmくらいのみをカバーするのに対し、30cmから1mくらいをカバーします。もし老眼専用のメガネですと30cmより遠いところを見ようとするとお顔を近づけなければならないのですが、近々両用になっているとわずかな目線の移動だけで事足ります・・・そう!パソコンやデスクワークに最適なレンズなんですね。

 今度はもっと聞きなれない方も多いでしょうが、遠中両用レンズやリラックスレンズ。先程、遠近両用レンズは遠方の見え方に重きを置いているといった事を書きましたが、さらに遠方を重視したレンズがこれにあたります。

 遠近の近の部分を弱めて作りますので、遠近両用より、遥かに慣れやすく遠方専用のレンズの如きに揺れや歪みが少なく、細か~い文字などを見るには不向きですが、スポーツや買い物位なら十分カバーできますし、近くを見るときに目が頑張りすぎませんので、疲れにくく、近業が多い学生さんなどにも近視進行を抑制する効果も期待できそうです。

 誰にとっても老化現象は嫌なものですし、遠近両用レンズという言葉にも抵抗を感じられる方は多いと思いますが、目を疲れさせず、快適に視生活を送る為にも、いいメガネに出会いたいものです。ご自分の生活の中で、どんな時が、ご不便なのか、お困りなのか・・・ぜひお聞かせ下さいませ。