メガネに限らず、いろんな業種において二極化という言葉が使われております。この二極化という言葉にとっても良く合う民族って・・・そう!我々日本人なんですね。ある雑誌を読んでおりましたら、中国の某ジーンズ工場で、ラインが3つあるんだそうです。1つはその雑誌の発売当時のレートで100元、そして40元、20元と価格が違います。当然高いものと安いものでは、生地の厚さも違いますし、縫製の細かさ丁寧さも変わります。
一番高いラインは欧米用、真ん中のラインは中国国内用、一番安いラインが日本向けだそうです。「こんなモノ、喜んで買うのは日本人だけだよ」と言われている・・・とありました。でも、一昔前の日本人の購買心理は「人並み」とか「みんなと同じ」的な要素が強かったのですが、今は、「こんなに高かったんだよ」とか「こんなに安かったんだよ」「こんなんが100円で買えるんだよ」みたいに・・・平均よりかなり高いものや安い物にハンターの如く反応してしまうようです。
そうなんです。すっごく安い物を買っても、逆にすっごく高いものを買っても、よく似た高揚感に包まれる民族性があるそうなのです(う~ん?本当かな?)。でも確かに自分に置き換えても、中間のものよりかなり高いものや安い物に目がいってしまいますので・・・そういう気質の存在は否定できません。
ですが・・・問題は冒頭で申しましたように値段は値段なのです。安いものと高いものは同じものではないんです。安い物全てが品質が悪いとは言いません。掘り出し物というのは必ずあるとは思いますが、やっぱり値段と品質はどんなものでも連動していると思います。残念ながら、「今時、どこのメガネ屋も安くなったのに、お宅は高いね?儲けすぎじゃないの?」って聞かれることがあるのですが、何度も言ってしまいますが・・・売っているモノもヒトも違いますので、そこのところよろしくお願い致します。