最近、平均寿命が延びた事と食の欧米化によって生活習慣病が増加してきております。当店でもメガネを販売する時に欠かせないのが視力測定なのですが、まず視力を最大限に出す「完全矯正視力」を測定します。その時きちんと視力が出る場合はなんら問題ないのですが、いわゆる健常視力と呼ばれる1.0~1.2に満たない方が意外と多いのです。
当店のような眼鏡店では眼科さんのように詳しい目の状態を検査したり、それに近いような医療行為は出来ませんので、この視力測定をさせて頂いた時の「完全矯正視力」が健常であるか否かによって、視力を阻害する原因が「屈折異常(いわゆる近視、遠視、乱視、老視)」であれば、メガネをご購入頂くことで解決出来ますのでいいのですが・・・そうでない場合は、当然ながら眼科検診をお奨めさせて頂いております。
私もメガネ店暦はそろそろ30年になろうとしておりますけれど、視力の阻害要因というと「屈折異常」が圧倒的に多いのですが、やはり目の機能そのものに問題がある場合と目の病気によるものは、少なからず出合う事がございます。以前は、「白内障(目の中の水晶体というレンズの部分が白濁する病気)」をよく耳にしましたが、最近はそれ以外に「緑内障(眼圧が高くなる病気)」「糖尿病性網膜症(糖尿病によって網膜機能が損なわれる病気)」そして表題の「加齢黄斑変性」という病名をお聞きする事が多くなりました。
目に関する事は、少なからず知っていなければ、メガネを扱う人間として恥ずかしい事ですので、調べてみたのですが、いずれも著しい視力低下・・・最悪は失明に至る様な大変危険な目の病気である事が分かりました。網膜の病気に共通して言える事は、症状として①視力の低下、②コントラスト感度の低下、③中心や周辺部の暗点などがあるのですが、片目ずつ(一方を塞いで)格子のマス目を見てみたり、新聞紙を広げて周辺や中心部に暗点(暗くなっている部分)やぼやけている部分がないかを試してみる・・・など自己診断でもかなり発見する事が出来るようです。
目は五感の中でも、最も重要な器官ですので、億劫がらないで異常を感じたら早めの受診をお勧めいたします。今日は、堅い話ですいません。参考までに・・・。