メガネと一言で言っても、様々な【素材】が使われています。
主なところで言うと
チタン等の金属素材
アセテート&セルロイドなどのプラスチック素材
天然素材のメガネのべっ甲や、バッファローホーン
など、様々な素材がメガネとして使用されています。
そして今回ブログで【徹底解剖】していきたい素材は
【木】
を使ったメガネ
フロントの一部パーツを木にしているメガネや
テンプルの一部を木にしているメガネがありますが
今回はフレーム全てが木で構成された
<オールウッドのメガネです>
(ネジなどは金属です)
ハンドメイドの、オールウッドの魅力をご紹介できたらと思います。
では早速行きましょう!
今回紹介するオールウッドフレームを作っているのは
【メガネの聖地・鯖江に工房を構える】
職人が手作業で仕上げていく【樹】たつき
身体の一部のように使用する物だからこそ、
使いやすくて美しいものを選んでほしい。
樹が追求した使いやすさと美しさはすべて手作業で生み出しています。
心を込めて仕上げた1本1本は
使い込むほどに深みと艶を増して使いやすくなじんでいきます。
人間の様に個性を持つ木材。
職人の眼で選び抜いて仕入れた“厚みのある銘木”
を丁寧に“木の個性が生きる”ウッドフレームに仕上げていきます。
以上、HPから引用
完全ハンドメイドで作られるフレームなので
職人の想いもダイレクトに伝わってきます。
樹乃壱 54サイズ
樹乃壱は【樹】の中でもシンプルなナイロールフレームです。
木の質感はしっかり出しつつ、メガネとして
<場所や服装を選ばず使えるシチュエーションが多いデザイン>
少し細目のスクウェア系のデザイン
クセのない、使いやすいデザインになっています。
木ならではの質感、特に肌触りはかなり良いです!
こればかりは、触っていただかないと伝わらないのが残念です。
おそらく皆様が想像している以上に、軽くてかけ心地がいいです。
ブリッジの厚みとエッジの効いた感じが、木の質感をより高めてくれます。
木のフレーム、一番のセールスポイントであるテンプル。
木の質感と柄がしっかり出ます。
クリングスと呼ばれる、鼻の部分はさすがに木ではありませんが
肌に触れるパッド部分は、木のパッドになっています。
<肌に触れる部分は、全て木になっています>
木ってそもそも調整できるの?という疑問があると思います。
ハッキリ言います。
【木のフレームは調整が一切できません】
ほんの少しも曲げの位置や、幅を調整することが出来ないのです・・・
そんなのメガネとして成立するの?と思われるのが普通だと思います。
しかし、その辺りはキチンと解決されているのです。
フィッティングをしなくともかけ心地が良いように、様々な工夫を凝らしてあります。
幅を調整出来ませんので、その解決策としてバネ丁番を仕込んであります。
バネ丁番の柔らかいテンションの掛具合が木のフレームにマッチします。
素材の特性上、温めて曲げることが出来ませんので、
製作する際、あらかじめ計算して、程よいカーブとアールを付けています。
肌に当たる部分なので、当たりが柔らかく気持ちの良い様に仕上げています
コチラのカラーは
<黒檀>
というカラー
黒檀は、インドネシア(セレベス島)を中心に東南アジア全域に生育
また、アフリカの一部にも分布しています。
辺材は淡い赤色を帯び、心材は黒色と淡赤色の帯びが
交互に配列して縞目を有しています。
稀に真っ黒なものもあり、それを本黒檀又は真黒 (マグロ) と称し
縞杢を有したものを縞黒檀
(シマコクタン・英語ではマッカーサーエボニー)と言います。
非常に重く硬い素材で、加工は非常に難しいです。
割れやすいので釘止めは不可ですが、耐久性は非常に優れます。
黒檀は
机や
箸などに主に使用されることが多いです。
更には、意外なものにも使われており
ピアノの黒鍵にも使用されています。
私たちの身の回りの道具、様々なものに使用されている黒檀。
今回、サイズ違いで木材の違うものが入荷しています。
樹乃壱 52サイズ
サイズは少しだけ小ぶりの52サイズになっています。
54サイズの方と比べると
細目でシャープな印象が強くなるデザインです。
こちらの木材は、
【パロサント】と呼ばれる木材を使用しています
『パロサント』という木はあまり聞き馴染みがありませんが
中々特徴的な木材です。その特徴は
ずっしりとした重量感
油脂分を含み磨くと光沢を放つ
香木のため良い香りがする
香りが特徴なので、パロサントは<粉>にして
【お香用】として使用することも多いです。
粉にしたり、削ったりする事もなく、そのままで結構な香りがします。
香りとしては、少し甘い感じの匂いで、バニラの様な匂いです。
木の質感が変わるだけで同じ品番でも、随分と印象が変わります。
カラーだけではなく、素材が変わるとまるで別のメガネです。
肌触りのいい計算されたテンプルエンド。
もちろんパッドは木。
細部の使用は同じ品番なので変わりません。
変わっているのは木材だけです。
金属の埋め込みも綺麗に仕上げてあります。
デザイン的には遊びすぎない、シャープなメガネ。
ですが、こだわり抜いた木材は中々渋みがあっていいです。
「木って壊れやすくないの?壊れたらどうするの?」
と思われると思います。その部分についてもご安心下さいませ。
アフターサービスで
メーカーがご使用で破損した場合も無償修理いたします
安心して末永く樹のウッドフレームをお使い頂けるように
ご使用中に落として折れてしまった場合でも無償修理を行っております。
ですが、丁寧に使用していただければ余程
折れたり、破損することは無いと思います。
安心してオールウッドのフレームを使っていただけます。
木のフレームの手触りや質感を体感してくださいませ!