メガネ徹底解剖のお時間がやって参りました!
今回のお相手は
鯖江の職人が作るこだわりのメガネ
TURNING ターニング
シンプルなデザインの、アセテートフレームが多いブランドです。
王道なデザインを、非常に堅実に作っています。
「クラシック路線に手を出したいけど、少し不安・・・」
といった方にもオススメしやすいブランドです。
そんなTURNINGは谷口眼鏡が製造するブランドです。
1996年に自社オリジナルブランド
「TURNING(ターニング)」を立ち上げました。
豊富な色柄と美しい艶、
そして温かみのある質感をいかにフレームに仕立てるか
をテーマに製造されています。
そんな谷口眼鏡の動画を見つけましたので載せておきます。
谷口眼鏡の職人の想いが生の声で聞けます!
TURNINGと一言で言っても、色々なシリーズがあります
ブランドの中でシリーズを作る事で、様々なデザインのモノを作る事ができます。
各シリーズ別に解剖していきたいと思います。
TURNING
ブランド発足から続くメインシリーズです。
職人が丁寧に作り上げる
「体温の伝わる眼鏡」
“掛け心地”にこだわった谷口眼鏡が自信を持ってお届けする眼鏡。
その中の一本をチョイスして【解剖】します
T-166
アイウェア・オブ・ザ・イヤー2013
メンズ部門グランプリ受賞モデル
アイウェア・オブ・ザ・イヤーとは、
簡単に言えばメガネ業界のアカデミー賞みたいなものです。
ウェリントンシェイプをアレンジし、色遊びを加えることで
モダンクラシックなスタイルを演出したモデルです。
この独特の生地がまたいい味を出してくれるのです!
ブルーとブラウンの混じった変わった色なのですが
実際に顔に乗せて見ると不思議と馴染むカラーなのです
ブチ模様がとても綺麗です。
生地の色だけでなく、太さのメリハリをつけたテンプルも良いです。
そんな「TURNING」のテンプルはバネ性と加工性を考えた
純チタンとβチタンのジョイント芯を使用しております。
どういう事だ?と思われると思います。
これがどれだけ凄い事なのか、少し説明させてもらいますね。
コメカミに当たる部分は、柔軟性があるβチタンでつくっています。
そして耳にかかる部分を純チタンにしてあります。
何故素材を変える必要があるのか?
※それは耳の部分もβチタンにすると、細かい調整がしにくいからなのです。
βチタンのテンプル特性はバネ性があるという事。
柔らかさがある反面、耳部分を曲げる際、純チタンと比べると
曲げ方が思うように行かない事もあります。
βチタンでもフィッティングは出来ますが、純チタンの方が細かい調整がやりやすい
という事でTURNINGではこのハイブリットのチタン芯を採用しています。
遊び心満載のテンプルエンド。
日本地図の模様を施しています
ただ印刷しているのではなく、日本地図を彫り込んだあと、
塗料を流して固めています。
印刷だけだと取れてしまうので、わざわざ手間を掛けて彫っています。
こうした細かい部分の造り込みがたまらないです!
フロントは埋め込みではなく、カシメで留められています。
蝶番もチタン製なので劣化しにくく、動きが非常に滑らかです。
扁平顔の多い日本人に合うように、ノーズパッドの工夫をし
フィット性の高いパットを製作しています。
このパッドは職人たちの手でヤスリをかけるからこそ出来る形状です。
パッドの接合部の段が無く、凄く滑らかな当たりです。
シンプルで王道なデザインに込められた職人の技。
そんな思いを感じる事が出来る、TURNINGのメインシリーズ
普通のメガネでも、サングラスでも、遠近両用でも
どんな使い方でも行けちゃうキャパの広さがあります。
お次のシリーズはセルロイド生地を使ったシリーズ
TURNING CELLULOID ターニングセルロイド
スタッズや印字など細部にまでこだわったセルロイドを使用したシリーズ。
職人の手仕事が伝わるレトロすぎないネオクラシックなフレームです。
セルロイドって何?
という方もいらっしゃると思いますので少しご説明させていただきます。
セルロイドとは、現在主流のプラスチック生地
《アセテート》よりも前に作られた元祖プラスチック生地です。
アセテートの登場でセルロイドの使用は減りましたが今でも、
ギターのピック
ピンポン玉
などでセルロイドは使用されています。
堅く、加工が難しいのでノウハウがないと作る事が出来ない素材でもあります。
加工は難しいですが、アセテートにはないツヤ感があり、
生地を薄くしたフレームでも堅く丈夫なので型崩れが起きにくい。
などセルロイドならではの味があります。
そういったセルロイドを使ったレトロすぎないシリーズです。
桑山
このセルロイドシリーズには
6mm厚の生地から作られる軽くてライトテイストなもの
8mm厚の生地から作られる重厚で存在感のあるもの
の二つが存在しています。
この桑山は6㎜厚の生地を使った軽めの印象を出せる一本です。
ノーマルのシリーズよりも少しクラシカルな四角のカシメパーツ
レトロ感を醸し出してくれます。
カラー番号も渋く、黒/茶笹
わかり易いです。
お馴染みの日本地図
桑山は6㎜生地なので、男性女性問わずスッキリした使い方が出来ます。
「プラスチック素材を使ってみたいけど、重い印象になっちゃう・・・」
「プラスチック素材は重いんじゃない?」
といった方に是非一度かけていただきたいです。
いい意味で裏切ってくれるはずです。
8㎜生地のほうはボリューム感はスゴイので、
そういうメガネを求めている方にピッタリです。
8㎜生地の方はpart,2で載せたいと思います。
まだシリーズはあるのですが、長くなりそうなので今回はこのあたりで。
プラスチックをリリースしているブランドの中でも
細かい造り、色使い、掛け心地の良さはぴか一なブランドです。
ブログや写真では伝えきれない良さが詰まっています。
手に取って、何かインスピレーションを感じて頂けるものだと思います。
メガネ全般に言える事ですが、
TURNINGはその感覚が他のブランドよりも強い気がします。
個人的に、好きなブランドであるというのもあるかも・・・
そんなTURNING、part.2も是非お楽しみに!