メガネ徹底解剖のお時間がやって参りました!
今回のお相手は
クラシックと言ったらここでしょ!なブランド
【Kame Man Nen】
を【徹底解剖】していきます。
今回も【解剖】の前に≪カメマンネン≫について少し触れておきます。
カメマンネンは創業者の木村菊次郎氏により
戦後立ち上げられた、オリジナルメガネブランドです。
ブランドの創立は1917年と老舗中の老舗です。
”末永く愛用できる丈夫なフレームを作りたい”
という菊次郎氏の願いから
”鶴は千年、亀は万年”
の言葉より
ブランド名が≪カメマンネン≫と命名されました。
そしてこの≪カメマンネン≫、中々なストーリーをもつブランドなのです。
今現在、≪カメマンネン≫を企画販売しているカメマンネン株式会社
実は2年前に出来たばかりの会社です
≪カメマンネン≫というブランド自体は、あるメーカーが持っていたブランドだったんですが、訳あって継続が難しくなってしまいました。そんな中、貿易を担当していた片が、このまま≪カメマンネン≫がなくなってしまうのは勿体ない!ということで
独立して復活した
奇跡のブランド
そんな≪カメマンネン≫を【解剖】していきたいと思います。
【クラシカルデザイン】
クラシカルなデザインが多いカメマンネン
クラシカル=丸眼鏡という訳では無いのですが
“デザインに流行や奇抜さを取り入れない”
という、≪カメマンネン≫のコンセプトでデザインしていくと、
末長く飽きずに愛用できる丸眼鏡が多くなってくるのではないでしょうか。
一度作った型は10年間は使い続けられるように
長いスパンでデザインをしています。(実際には丸眼鏡以外もあります。)
リム(フレーム)に七宝塗装を施したモデルや
カメマンネンと言えばコレ!なカラーであるアンティークゴールド
カメマンネンの中だと少し変わり種のアセテート生地を使用したモデルも
クラシックと一口でくくっても、デザインやサイズ感、塗装で全く違った装いに。
これだけ沢山のクラシックが出ているのに、それぞれ違った【味】が出ています。
実は、それにもちゃんとした理由があるんです!
その理由とは、
カメマンネンの専属デザイナーはいない!
という事です。←厳密にはいるかもしれません・・・
メガネを創り上げていくデザイナー。
大抵、ブランドのデザイナーが色々と試行錯誤し新しいデザインを出していきます。
しかし、カメマンネンは様々なメガネデザイナーに
【委託】
しています。
デザインを委託しているのに≪カメマンネン≫らしさは健在
デザインが固まるまで何度もやりとりをして、どの商品にもきちんと
≪カメマンネン≫の哲学が継承されるようにしているからなのです。
【亀甲マーク】
カメマンネンのメガネのあらゆる部分にトレードマークである
亀甲マークが散りばめられています。
あらゆるところに亀甲マークがあります。
ここまでの亀推しは中々凄味を感じますね。
ブランド名にも入っている亀を“これでもか!”って位。
愛!です
次の【解剖】は
【デザインを損なわない蝶番】
カメマンネンではデザインと強度を両立した蝶番
≪スパルタ蝶番≫
という蝶番を使用しています。何だかとても厳しそうな名前ですよね・・・
蝶番とは、フレームのフロントとテンプルをネジなどで連結させている部分のです。
カメマンネンで使用されるスパルタ蝶番は、ロー付けをしていません!
スパルタ蝶番はロー付け部分の出っ張りがないので
フロントから流れるようなラインで仕上がりがとても綺麗です。
デザイン性も強度も両立された凄い蝶番なんです!
一方、一般的な蝶番は、下図のようにフロントとテンプルにロー付けされています。
よって経年変化に伴う、ロー離れなどの状態になります。
スパルタ蝶番は細く繊細なフレームにピッタリな蝶番です!
一方、ロー付のタイプの蝶番はスパルタ蝶番で作る事が出来ない
ボリュームあるテンプルを作る事ができます。
カメマンネンにはこのスパルタ蝶番が相性がいいのです。
お次は
【ケース】
カメマンネンのケースは中々面白いんです!
普通じゃん。
そう思われるでしょう。しかし!カメマンネンの神髄は中にあるんです。
ちらっ
角度を変えてもう一度
どうですか?面白い造りになっていますよね!
え?わからない?確かに少し分かりにくいかもですが・・・
カメマンネンのケースなのですが
メガネが中で動かない様にケース上部にネットを張っているのです。
柔らかく包み込んで固定しますので中で動かない様になってくれます。
カメマンネンのフレームは、デザイン的に細いフレームが多いので
ケースの中で動いてしまうリスクを最小限に抑えてある専用ケースです。
様々なカメマンネンらしさを【解剖】してきましたがいかがでしたか?
クラシックが流行っていますが、カメマンネンのフレームは
【流行】のクラシックとは違うと思います。
時代の変化に対応しつつも
【王道】
を貫くのがカメマンネンのクラシックなのです!