が続きましたので、今回はフレームの解説ではなく
テイラーのメガネに使われている
様々なオリジナルパーツなどを【徹底解剖】していきます
オリジナルチタンパッド
【クラウドパッド】
左右のパッドを別々の金型から作っている
左右非対称のチタンパッドになっています
しかもこのチタンパッド、この小ささで
<ネジ穴とパッドを一体化しています>
ネジ穴部分も含め、全て一つのチタンから仕上げていますので
耐久力や仕上がりの綺麗さは抜群です
ブランド発足時のチタンパッドをさらに改良した新パッド
ブランドロゴマークが鼻の接地面とは逆側に移動しています
接地面が更に滑らかになるのと同時に
表から見た時に、パッドのロゴマークが相手から見えるのもポイントです
このクラウドパッドは是非触っていただきたいです
凄く触り心地が良く、サラッとしています
※抗菌性に優れている
※プラスチックパッドと比べ変色しにくい
※耐用期間が長い
など様々なメリットがあります
冬は掛ける時に少しヒンヤリしますが、それも一瞬
すぐに人肌の温かさになってくれますので
付けている間ずっと冷たいという事はありません
Tモチーフのヨロイ
ブランドイニシャルである
【T】
をモチーフにしたヨロイデザイン
フロントとテンプルがつながるヨロイ部分は、
メガネを掛ける中で、最も負荷がかかる箇所と言ってもいいでしょう。
そのヨロイ部分のデザインを
ブランドイニシャルのTをモチーフにしたデザインにし
負荷を分散する構造にしています
Tの頭が少しだけ
『上』
に出ているにも実は理由があります
支点を少し内側にずらす事により
負荷を同じところにかけないよう工夫しています
さて、そんなヨロイパーツを外して
もう少し詳しく見てみましょう
<一体型プレスによるネジ止めパイプ>
クラウドパッドと同じくフロントと接合する
ネジ止めパイプとヨロイパーツを一体化しています
一体型にすることによって、強度を保つことができ更に
パーツ交換への対応もスムーズに行えます
これだけ小さなパーツを一体成型できるのは
鯖江の技術があるからこそ
シンプルなデザインの中に様々な技が仕込まれています。
オリジナルスパルタ丁番
丁番と呼ばれるフロントとテンプルを繋ぐパーツ
その丁番のパーツもオリジナルのパーツとして作られています
スパルタ丁番は、元の金属素材を削り出しているため
切削するときにも狂いが少なく精度が高いのです
これだけ書くと何だか分かりにくいので
一般的な丁番との違いがどういったものかご説明します
通常の丁番は、丁番の部品として別に作られたものが多いです
その丁番パーツを、テンプルやヨロイにロー付けしています
それではもう一度、テイラーのスパルタ丁番をご覧ください
丁番パーツが無く、ヨロイとテンプルがそのまま丁番になっています
パーツが一つの三次元データから削り出されるため
丁番の狂いも少なく、精度が非常に高いです
長い間使い続けることのできるメガネを追求し
日々アップデートしており
2020SSコレクションから、丁番ネジを今までのネジよりも
さらに緩みにくいネジへ改善しています
テンプルのフレーム名やサイズ感などの表記を
レーザーへ変えて、表記が消えないようにするなど
様々なアップデートをしています
デザインだけではなく、かけ心地や使いやすさ
壊れにくさをすべて計算して作れられています
細かい部分にこそ、そのブランドの真骨頂が隠されています
そんなテイラーイズムをぜひ体感してくださいませ